
近年、ゴルフ場におけるイノシシ被害が深刻化しています。イノシシがゴルフ場に侵入し、芝生やバンカー、フェアウェイなどに大きな被害を与えるケースが増えています。イノシシの被害は、芝生や施設の損傷、安全性の低下など、運営に深刻な影響を及ぼします。今回は、効率的なイノシシ対策について紹介します。
1. イノシシの習性
雑食性
イノシシは雑食性で、植物の根や果実、昆虫、小動物を食べます。夜行性が強く、昼間は茂みや藪に隠れていて、夜になると活動を開始します。地中の餌を探すために芝生や土を掘り返す行動が特徴的です。広範囲を移動し、食料や水場を求めて定期的に餌場を巡ります。警戒心が非常に強く、危険を感じるとすぐに逃げますが、追い詰められると攻撃的になることもあります。
繁殖力
イノシシは非常に繁殖力が高く、年に1~2回、多数の子供を産むため、個体数が急増しやすいため、見かけた場合には対策が必須となります。
2. イノシシ被害の主な内容
芝生の掘り返し
イノシシは地中のミミズや昆虫を求めて芝生を掘り返し、フェアウェイやラフに大きな穴を作ってしまうため、プレーの妨げとなるだけでなく修復工事も必要となり、場合によっては休業もやむを得ない可能性も出てきます。
バンカーの損傷
バンカーの砂を掘り返し、形状を崩してしまうことがあります。これにより、バンカーの機能が損なわれてしまい、メンテナンスの手間が増えます。場合によっては暗渠の取り直しなどの可能性も出てきます。
グリーン周辺の荒廃
繊細なグリーン周辺に侵入すると、芝生が荒らされ、プレーヤーの満足度に大きな影響を与えます。
フェンスや施設の破損
イノシシがフェンスや施設に衝突してしまい、破壊することもあります。程度にもよりますが、安全性維持のためには修繕する必要が出てきます。
安全性の低下
プレーヤーやスタッフにイノシシが接近することで、事故やケガのリスクが増加し、ゴルフ場の安全性が損なわれるだけでなく、来場者の減少につながる可能性があります。
3. 被害対策
電気柵の設置
電気柵はイノシシ対策で最も効果的とされます。電気柵にイノシシが接触すると電気ショックが与えられ、侵入を防ぐことができます。
設置のポイント
効果的な設置方法として、地面から30㎝程度と1mの高さにワイヤーを2重で設置することで、ワイヤーの飛び越えと潜り抜けを防ぎます。
丈夫なフェンスの設置
金網フェンスを設置することで、イノシシの突進による侵入を防ぎます。1.5m以上の高さで、潜り抜けを防ぐために金網の下側を折り曲げておくなどの工夫が効果的です。
4. 長期的な対策
周辺環境の管理
ゴルフ場周辺の山林や草地を定期的に管理・保全することで、イノシシにとって住みにくい環境を作ります。
地域との連携
地域住民や行政と連携することで、広範囲でのイノシシ対策が実施でき、被害を効果的に抑制します。
まとめ
イノシシによる被害はゴルフ場の運営に大きな影響を与えるため、早期の対策が必要です。物理的な防護策や捕獲・駆除といった短期的な対策とともに、環境整備や地域連携による長期的なアプローチが効果的です。ゴルフ場の美観やプレーヤーの満足度を保つためにも、継続的な対策が求められます。

担当者からのコメント
今回はゴルフ場のイノシシ対策についてお話させていただきました。イノシシ対策を甘く考えてしまうと、ゴルフ場全体に甚大な被害が出てしまい、運営どころの話ではなくなってしまう恐れがあります。当社では、イノシシ防護柵の工事も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。