
ゴルフ場のバンカーに使用される砂は、機能性と見た目を考慮して選ばれます。今回は、主な砂の種類とその特徴について紹介していきます。
1. シリカ砂
特徴
純度90%以上の二酸化ケイ素(シリカ)からなる砂で、他の不純物が少ないため均一な粒子で、白く美しい見た目が特徴的です。
利点
粒のサイズが揃っているため、水はけが良く、砂がしっかり安定し耐久性も高いため、バンカー内で滑らかな仕上がりを保ちやすい。また、雨が降った後でも水がすぐに抜け、砂が泥状になりにくく、水はけが良いのでゴルフ場のメンテナンスが容易になります。
用途
白っぽく明るい色合いで、コース全体の雰囲気を引き立てるので、高級感の演出や見た目を重視するコースでの使用がおすすめです。
欠点
他の砂と比べて、加工コストが高く、特定の地域でしか採掘できないため、納期もかかる上に輸送に関する費用などコストが高くなる傾向にあります。
2. 天然川砂
特徴
川から採取される砂で、水流によって自然に削られるため粒子が丸みを帯びている特徴があります。
利点
天然素材ならではの自然な色合いや質感があり、コースの景観に溶け込みやすい。また、粒子が丸みを帯びている特性から、クラブに優しく滑らかな打感となります。
用途
多くの地域で採取が可能なため、安定した供給も望め、輸送コストを抑えることが期待できます。コストを抑えたい場合や、自然な景観を重視するコースでの使用がおすすめです。
欠点
採取場所によって粒の大きさや特性が異なるため一定の品質を確保するには選別が必要なため、使用する際は注意がいる。また、シリカ砂などの人工砂に比べると粒子が摩耗しやすく、頻繁な補充・メンテンナンスが必要になる場合があります。
3. 砕砂(さいさ)
特徴
天然の岩石や鉱石を粉砕して作られる人工砂なので、粒子が角ばっている特徴があります。
利点
サイズが不均一な粒子の角が互いに噛み合いやすいため、砂の安定性が高く、くずれにくい特徴があります。
用途
コストを抑えつつ、バンカーの形状をしっかり保ちたいなどの目的で使用がおすすめです。
欠点
他の砂と比べて、排水性が低いため水たまりやぬかるみもできやすい傾向にあります。また、角ばった粒子なので、浅すぎるとプレーヤーのショットやスイング時に硬く感じることがあります。
4. 石英砂(せっけいさ)
特徴
石英を主成分とする白い砂で、粒子が硬くて非常に均一な特徴があります。
利点
色が非常に白く、見た目が美しいだけでなく、粒子が壊れにくく耐久性が高いので、頻繁な補充が不要となります。ショット時の打感が安定するため、プレーヤーに快適なプレーを提供できます。また、シリカ砂と比べて粒子が角ばっているため、粒子間に空隙が多く、排水性が非常に高いので、雨後の水はけを特に重視する場合に適しています。
用途
見栄えを重視する高級ゴルフ場やプロ向けコースで使用される傾向にあります。美観と性能の両立させたい場合に使用がおすすめです。
欠点
シリカ砂よりも、掘削や加工コストが高くなります。また、輸送コストも加わる場合があり、高コストとなる傾向にあります。
5. ビーチサンド
特徴
海岸や砂浜から採取される砂で、波や潮の影響で長期間摩耗され、粒子が丸く滑らかな特徴があります。色合いは、自然な白色や薄いベージュ色が多く、景観に調和しやすいです。
利点
ショット時の砂の感触が柔らかく、足場の心地よさを感じられます。近くに砂浜があれば輸送コストが抑えられるので比較的安価に利用できる場合もあります。
用途
海岸沿いのコースやリゾートゴルフ場での使用に適しています。また、特定のゾーンを強調するための装飾用の砂として使用するのもおすすめです。
欠点
脱塩処理が不十分な場合、芝が枯れるリスクや周辺環境への影響を及ぼす事もあるので、慎重な管理と処理が必要になります。
6. ローカル砂
特徴
ゴルフ場近隣で採取される砂で、採取される地域の地質や環境によって砂の色、粒度、成分が異なります。
利点
近隣から採取されるため輸送コストを大幅な削減が可能となります。また、砂を大量に必要とするバンカー整備においてもコスト面で非常に優秀です。
用途
コストの削減が目的の場合や地域性を重視するコースの使用におすすめです。
欠点
採取場所によって砂の色や粒度が異なるため、品質が均一でない場合があります。また、見た目が灰色や暗色系で、コース全体に高級感を演出したい場合には向いておりません。
7. 砂選びのポイント
排水性
雨後でも水はけが良い、粒度が均一で空隙が多い砂を選ぶ。
粒度
0.25~1mm程度の粒度が適切。細かすぎると排水性が悪化し、粗すぎると不均一となる。
色
白色や明るい砂は高級感を演出し、自然色は景観に馴染みやすい。
打感
丸い粒は柔らかく、角ばった粒は安定性が高い。
耐久性
摩耗しにくい硬い砂(例:石英砂)を選ぶと補充頻度を減少。
メンテンス性
排水性が高く、流出しにくい砂を選ぶことで手間を軽減。
気候・環境
雨が多い地域は硬めの砂、乾燥地帯は柔らかめの砂が適切。
まとめ
砂にはそれぞれ特徴があるため、目的や環境にあった適切な砂を選ぶことが重要です。それにより、バンカーの機能性だけでなく、ゴルフ場全体の印象を向上させることにも繋がります。

担当者からのコメント
今回はゴルフ場のバンカー砂の種類についてお話させていただきました。バンカーに使用する砂選びの失敗を防ぐためにサンプルテストを行い、環境に最適な砂を見極めることが重要です。
当社では、お客様のご要望に応じてサンプル砂をご用意いたしますので、お気軽にご相談ください。